●2025年7月20日(日)13:24 日本時間
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僕は、日本海側の港町・留萌(ルモイ)を目指して進んでいた










●走行は快調!
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ここまで、ゆるい上りとゆるい下りを繰り返しながら全体としては上り基調の道を進んでいる。
名無し号(T-LINE 12speed)の高性能故かもしれないが、空港からここまでの27.4kmは、順調そのもの。





『復活ポタ旅の初日は、どうやら楽勝かも知れない






・・・・しかし、そうは問屋さんが卸してくれない。

僕の前に3つの試練(ミッツ ノ シレン)が立ちふさがるのであった。














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ブロンプトンでGO!
道北旅ポタ 2025夏
「04.3つの試練!深川~空知」篇















●13:29 目の前にトンネルが出現
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今旅初の隧道。春志内トンネル。

『なかなか広そうで走りやすそうなトンネルだ』

ヘッドライト&テールライトを点灯させて、トンネルに入る・・・と・・・!











【試練①】おそろしいトンネル



●やばっ!!
harushinai

歩道細っ

幅50cm程度しかない。

少しでも気を抜くと「ヒジ」がトンネルの壁面をこする。同時に、車道に転落しかねない

かといって、トンネル内は外見より道幅が狭い上に自動車の交通量も非常に多く、車道を走れる環境ではない。





本気でヤバいぞ、これ






さらに・・・










danger!


幅50cmの歩道上にある「堆積物」による凸凹がとんでもない脅威

これらは泥や粉じんの塊で、固いものや柔らかいものがある。
ところによっては10~15cm程度の厚みがあり、ハンドルをとられる。



200m程度ヨタヨタ走った時点で命の危険を感じたが、あまりに歩道幅が狭すぎて姿勢維持だけで精一杯XoX;


悪いことに全然出口が見えない。結構長いトンネルのようだ。




『・・・本当にスグ死ぬぞ、コレは - -;』




停車操作を試みるだけで、クルマがビュンビュン通過する車道に転落して致命傷を負う危険がある。

とはいえ、このままヨタヨタ走っていたら、あと数十秒で車道に転落して致命傷を負うのは明らか。



『くそっ・・・!』




恐怖を押さえつけながら限界ギリギリまでスローダウンし、(非常に嫌だったが)アームカバーがついた腕をトンネル壁面にこすりつけ、壁面によりかかる様にして停車。その後時間をかけ、何とか転倒せずに、歩道上で降車する事が出来て、大きくため息。





歩道走行中は、リアルに死が隣にあった- -;








●なんとか脱出
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結局、全長1.7km程度のトンネルのうち1.4km程度を押し歩き
歩道が狭く押し歩きも大変だった。



とにかく、生還できてよかった。
アームカバーも少し汚れただけで破れていない。気を取り直して、先に進もう。









●少し進むと、看板があらわれた
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神居古潭(カムイコタン)。

たしか、アイヌ民族の神話に関係する土地であり、遺跡もある場所。石狩川屈指の景勝地とも聞く。
数年前の僕であれば、喜んでこの場所に来たであろう。





しかし・・・









【試練②】神居古潭の切なさ




●『神居古潭か・・・
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2025年現在の僕は、その地名を聞くと胸が締め付けられる。去年、旭川市で発生した事件の最悪の結末を思い出してしまうからだ。









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道路の右側に石狩川が見えてきた。同時に、道路が谷沿いの雰囲気に変わっていく。










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行く手にまたトンネルが見えてきた。トンネルの手前に「歩行者・自転車進入禁止」と書いてあり、迂回路の指示がある。さきほどの春志内トンネルも、同じ様に自転車進入禁止だったかも知れない。

トンネルには二度と入りたくないので迂回路を行くしかない。
しかし、この迂回路、「切な過ぎて通りたくなかった」神居古潭前を通る道。これによって、神居古潭は不可避となった。






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日本遺産「神居古潭おう穴群 ニンネカムイ・オ・ラオシマ・イ ~魔神の足跡~」の説明板がある。

石狩川川岸のくぼみに入った小石が水流の影響で回転し、長い年月をかけてくぼみを掘り下げるのだそうだ。これが1.2kmもの長さに分布しており、アイヌの神話が生まれたり、旭川市の天然記念物に指定されている。







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このあたりは川の狭窄部らしく、水流も激しく見える。








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車両はトンネル(新道)を通るからか、この旧道は不自然なほど車両が通らない。
この様子だと、この先は新道と切り離されたのかも知れない。








●ほどなく・・・
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観光スポットらしき雰囲気に。
名無し号を押し歩きして坂を下ってみると・・・











●神居古潭大橋!
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あの事件で、高校生の女の子が、同年代の女子2人に転落させられた橋だ。
両手を合わさずにいられない。











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木製の橋の手前で名無し号を立て掛けた時、雷鳴が聞こえてくる。









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空の色は黒くなりつつあり、まもなく夕立ちがくるだろう。









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前日の7/19、北海道は台風の上陸で大雨が降った。石狩川が濁流になっているのはその為だ。

ニュースで見るより橋はずっと低く感じたが、真夜中にこんなところに突き落とされたら助かるまい。まして、北海道の5月の水は非常に冷たかったろう。あまりに気の毒だ。


なんともやるせない。








●ここで、叩きつけるような大粒の雨が降ってきた
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一応、この状況は想定していた。
神居古潭に立ち寄ったのは「避けられない」事情もあったが、一方で「観光地としての東屋」を期待していた部分もある。








●ふう・・・
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切ない気持ちで、行動食のグミをモグモグと口にする・・・






おや?テーブルの上になにかいるぞ










●あっ
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●ミヤマクワガタ見っけ!
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一緒に雨宿りしよう










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雨は滝の様に降り注ぎ、橋と、橋の向こうにある旧神居古潭駅(廃駅)が霞むほどだった。











●しばらく待つうちに雨は上がったが・・・
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空模様は全く冴えない。
この先、「雨を避けながら」のライディングが要求されそうだ











●「雨宿りポタのテーマ(*v.v)。。」L'Arc en Ciel - Singin' In The Rain ( karaoke version)













【試練③】鬱陶しい雨



●僕は雨の中を走らない男(*v.v)。。
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「ブロンプトンをサビさせたくない」という事もあるが、「雨の中を走る自転車旅の様子はいささかむさくるしい」という点がより大きい。

今、100kmとか120kmとか平気で走る様になったが、「むさくるしいガチの自転車旅とは区別したい」という感覚がいまだに抜けない。

真夏に100kmや120km走っている時点で、自分も十分むさくるしいのに。












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雨の間隙を縫う様な、ギリギリのライディングが続く。










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あー、左手方向の雲が黒い。そして、風が吹いてきた。
雲のほつれも見える。
あと2分30秒でスコールが来るだろう。





どんぴしゃで大粒の雨が降り出す。
その度にセイコーマートに入ったり、郵便局の軒下に入ったり、降雨を見極め避けながら走り続ける。










●スコールが行っても、またスコールはやってくる
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あと1分30秒で雨は降りだすだろうが、この辺はコンビニなどはなさそう。
こういう時は「バスの待合室」を使うしかない。









●雨はきっちり1分30秒で降り出した
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少し濡れてしまったが、バス待合室が見えてきた
あそこに逃げ込むんだ!










●あっ
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●先客が
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やむを得ず、次の停留所を目指すも、待合室が無いタイプの停留所が2つ続く。











●ヤレヤレヤレヤレ
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結局、ずぶ濡れか









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ヒー












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蜘蛛の巣を破って、なんとか避難
今回の降雨は少し時間がかかりそう。ここでしばらく休もう。









●停留所の中には貸家情報が・・・
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176坪の土地に4LDKの家がついて家賃4.3万。
なんちゅう安さだ








●その先も、ギリギリのライディングは続く
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・・・まあ、こういう旅も、実は嫌いではない。









●15:33 深川市中心部を通過
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通常、休み休みの走行であれば到着時間は大幅に遅れる筈なのだが・・・











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実は、タイムスケジュールに遅れていない。











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予定は時速16km巡航のBROMPTONくんのペースで組んでいるが、実際に走っているのは時速22km巡航の名無し号だからだ。

20分ほど雨宿りをしたとしても、40分あれば、BROMPTONくんが1時間で走る予定だったキョリを走りぬく事ができる。







●しかし、これほど雨につきまとわれる旅も珍しい
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多分、2019年の「宮古島ポタ旅」以来だ。

ほんと、ヤレヤレだ








●「北竜町」という町のセイコーマートで雨宿り中、千葉の松戸から来たおじさんに声をかけられた
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彼は軽ワゴンをカーフェリーに積んで北海道に渡ってきたらしい。車中泊しながら1週間ほど北海道を回って、明日、苫小牧から帰るところだという。
僕も亀有や柏に住んでいた事があった為、結構話が弾み、長話になった。




『・・・北海道は色々な思いを持って「旅」をしに来ている人が多そうだな』





思えば、僕もそうだ。
今回が「たまたま」なのかも知れないが、いつもの旅とはちょっと思いが違う。










●・・・お!
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おじさんとの長話の間に雲が流れ、久々に晴れ間がのぞく様になった。










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急速に回復していく天気
雨宿りポタも嫌いじゃないが、やっぱこっちのほうが爽快!




そして、バックミラーに映った光で気づく。
振り返ってみると・・・










●今まで駆け抜けてきた道に大きな虹が!
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なんかシンボリックな情景じゃん。
どよーんとした空は過去の事って感じ。


この旅の成功は約束された気がするぞ









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すっかり晴れた空の下、僕は留萌に向けて残り1/3の道を進む!



(つづく)




※不定期更新です


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