BROMPTONくんの走行予定エリアはこれだけ。
①ダバオ市周辺エリア
②サマル島エリア
③ディゴス市周辺エリア
いつもの海外旅の様に、何か国も走ったりはしない。
そして、今日走る予定なのが・・・
①ダバオ市周辺エリアだ
「閃ハサ」ファーストシーズンの主要な舞台。
聖地巡りした方の情報を参考に主要なスポットを回りつつ、自転車(BROMPTONくん)ならではの目線で、「よりディープな街の実態に踏み込んだ探索」をしてみたかった。
しかし、主要スポットのうち「フィリピンイーグルセンター」にはもう立ち寄れない。出発が半日遅れたからだ。
これはもう、どうしようもない。
代わりに、他の人は探訪してなそうな「河口近くの下町エリア」を目玉として、僕は回ろう。
●2026年05月23日(土)12:14 ※フィリピン現地時間
ホテルの前でBROMPTONくんを展開。
その様子を見ていたドアボーイが近寄ってきた。
ドアボーイ「ワオ! パーフェクトなトランスフォームだね
KOU「僕の相棒だよ
ドアボーイ「BROMPTON、知ってるよ!高い自転車だ。
フィリピン人にはなかなか買えない
KOU「・・・だけど、あなたはもっと高価な自動車やバイクを持ってるでしょ?
僕はそれら、所有してないから
ドアボーイ「HAHAHA!なるほど
じゃあ、気を付けていってきなよ
『こういう切り返し、予め考えていてよかった』
ホテル前の坂を下ってゆく( ´ ε`)~♪
●目の前を面白い「乗り合いバス」が通ってゆく
ジープニーとかいうやつだ。
旅マエに少しだけフィリピンの事を調べた時、ジープニーが出てきた。
フィリピンの人はこの乗り物に「ものすごい愛着」を持ってるそうだ
がさつそうな乗り物だけど、そういう乗り物がある国の方が好きだ。
さあ、走り回ろう。
●まずはいつもどおり「交通量が少なそうな道」を少し走る
交通モラル・舗装状態も分からないまま、交通量の多い道走りたくない
お下品なポーズをとってるキティがいる。
こういうのが走り回れるあたり「おおらかだなあ」と思いつつ、ならし運転
うん、大丈夫そうだ
早速「アブリザモール」方面に向かおう。
タサダイホテルの位置のモチーフと言われてるところだ。
自動車、バイクの交通量が多い幹線道路を南西方向に向かう。
自転車は殆ど走っていない。
あと、近年はどこの国も小型電動モビリティが目立つけれど、見かけない
幹線道路を進んでゆくと、時々、個人商店が軒を連ねる通りと交差したりする。
あれはたしかトライシクルだっけ。
ああいうのに乗って移動するのも面白そうね。
●おや、これは・・・?
折り鶴
ちょうどいい日陰だし、何か案内板でもあるかと思って近づこうと思ったら、先に地元の女の子たちに入られてしまった。
仕方ないので、日差しを浴びながら案内板を探してみるが、「無料駐車場」の看板しか見当たらない。
秘書に訊いてみよう。
チャッピー「チョウサシマシタ。
アレハ「Origami Rotunda」。
2013ネン ニ ツクラレタ モニュメント デス。
DavaoノDakudaoケノ ソフボ、Dr. Santiago Pamplona Dakudaoフサイ ヲ キネン シテ ツクラレマシタ。
Dakudao家というのはこの周辺に広大な土地を所有していた大地主だそうだ。
このあたりに名前を冠した道路も存在する。
そして、このモニュメントで顕彰されている夫妻についてはこうだ。
まず、Dr.サンティゴは東京慈恵会医科大学を1918年に卒業し、1922年からMintal Hospitalに勤務したとされている。
妻のCarmenはMintalの日本人学校で英語とスペイン語を教えた。
夫妻ともDavaoの日本人社会から非常に尊敬されていたと記録されているそうだ。
戦前、ダバオには「リトルトーキョー」と呼ばれるほど日本人が多かったという。まあ、日本が進駐してきていたからなんだろうけれど。そして、Mintalとはリトルトーキョーの中心地だった地名だ。
この折り鶴は、そんな時代を生きたサンティゴ夫妻の「孫」にあたる建築家が設計を手掛けて完成した記念碑なのだそうだ。
チャッピー「コノ オリヅル ニハ、ソフボ ダケデナク、センゼンノDavaoノハッテン ニ コウケンシタ ニホンジンイミン ヘノ ケイイ モ コメラレテ イマス。
ツマリ、Davaoノ マチカド ニ トツゼン ニホン ノ オリヅル ガ アルノハ、グウゼン デハ アリマセン。
Davaoト ニホン ノ レキシテキ ナ ツナガリ ヲ、イマ ニ ツタエル モニュメント ナノデス。
ナカナカ キョウミブカイ モノ ヲ ミツケマシタ ネ」
●先に進もう
ダバオはまあまあ都会(人口約190万人)で交通量は結構多い。
同じアジアでも、交通事情は名古屋や中国の大都市ほどよくない。
まあ、こういうゴチャゴチャした国は、行き交う人も「それなりにわかっている」。自転車で走っていてもそこまで危険は感じなかったりする(レバノンはなかなか危なかったが)。
●そして、タサダイホテルの「位置」のモチーフが近づいてきた
●アブリザモール
ダバオの中心地域付近にあるショッピングモールだそうだ。
でも、この建物・・・
●作中にほぼそのまま出ていないか?
タサダイの右にある建物、壁面とガラスの位置を入れ替えたアブリザホールを考えると、高さも形状も見た目も、ほとんど同一になる
まあいいや。
普段の旅でもショッピングモールに関心ないし、アブリザモールも別の方が詳報済みだし、僕は入らなくていいだろう。
●むしろ気になるのはモール周辺のごちゃごちゃした町だ
マフティーの連中が落ち合ってた、ジョリビーの近くらへん。
雑貨店なんかがある、この辺がモチーフじゃないかしら
幹線道路と交差する路地はこんな感じ・・・
と、何か香ばしい香りが漂ってきた。
●観光客向けでない、地元民向けの屋台だ
外務省安全情報とか、「地球の歩き方」で「避けたほうがいい」と書かれているアレだね
たしかに、焼く前の肉に、多少ハエとかたかってたりするし、日本ほど衛生的でないのは間違いない。
『とはいえ』
現地の人はフツーに喰ってるし、僕もこういうの喰って腹壊したこと1回も無いんだよね。
腹壊したのは、ポルトガルでその辺の生水飲んだ時だけ。
でも、あの時ですら、水飲んで数分後にトシャーしたら、すぐ治った。胃や腸は丈夫なほうだろう。
※脱水症状だったとはいえ、あの生水飲んだ判断は、今考えるとけっこう恐ろしい。
●この屋台で、軽くつまんでいこう
BROMPTONを停めて屋台に近づくと、串を焼いていたおねえさんがちょっとびっくりした様な表情を見せた。
KOU「コークください
ゴキュゴキュゴキュゴキュ・・・><。
アヒィ、美味い!!
安定のコーク、万国共通!
ちいさな自転車を転がしてくる人間が珍しいのか、おねえさんは色々話しかけてくる。
日本から探検しに来たと伝えると、「嫁を探しに来たの?」等と訊かれる。
たしかに、昔っから中年男性(おっさん) × フィリピン人女性というイメージは、日本人側としても定番といえば定番。
おねえさん「独身なんでしょ?結婚してください。日本に行きたい。連れてってよ
KOU「僕なんかと日本行ったって、ショボい生活しかできないよ
別のおねえさん「私とも結婚してください。みんなで日本に行こう
結婚したい相手は僕じゃなくてJapanか
まあ、いいさ。
KOU「そんなに日本いい?
じゃあ、みんなで日本に行く?
でも、絶対、この国の方が「楽しい」と思うよ!」
おねえさん「だったら、この国で一緒に暮らそう
●あっ・・・
わかっちゃった気がした。
「企業戦士」と呼ばれた昭和の男たちが、この国の女性に入れ込んじゃった気分が。
今の僕らみたく、完全週休2日でもなし、無給の休日出勤も当たり前だった時代。
現代より給料は伸びやすかったかも知れないけれど、ボロボロになるまで働きづめ。
「亭主元気で留守がいい」とかいうCMもフツーに流れていたっけ。
そんなのが当たり前の社会で平然とした表情でいたとしても、相当疲弊していたり、面白くない人もいたと思う。
会社で神経擦り減らして、家にいる時間も今より全然少なくって、趣味に使える時間も無い。「俺って空気みたいな存在になっちゃったなあ」とか思っている時に、緑豊かな南国で、こういう笑顔にそこら中で出逢える世界にやってきたら、そりゃあ、ちょっと世界観が変わっちゃってもおかしくない。
勿論、ただの女好きもいただろう。
そして、今の様にKOUがまあまあ人気がある✕ 日本人男性がまあまあ人気◯ というシチュエーションも多かったろう。
でも、それだけというわけでは、絶対になかったろうと思う。
●じっくりと焙られたウィンナー
魚肉ソーセージかと思ったけれど、違うみたい。
ちょっと甘目の味付けの肉に、少し甘目のソースがかかっている。
飛び切り美味い筈もないが、まあ、美味い
豚の軟骨の串焼きらしい。
かなり火が通されていて香ばしく、美味しい。
まあ、ハエとかたかってたし、このくらい焼き上げてもらわないとね(*v.v)。。モグモグ
●コーラをおかわりして、おねえさんたちとちょっとした話を愉しむ
この国では、僕のかなり拙い英語でも一応、色々な人と会話になる。
これまで徹底的に避けてきた英語圏の国だからだ。
いつも行く様な国では、空港やホテル以外では言葉が通じない事が普通。
今回の旅は、いつもの旅よりコミュニケーションはしやすい。
言葉が全く通じない様な国の方が、やはり冒険感は圧倒的に上。
一方で、市中でこういう風にその辺の人と話せる国の方が、人とはふれあいやすい。
どっちが僕向きなんだろう?
好きなのは前者。
しかし、だんだん歳をとってきたら、後者の方が愉しくなるかも知れない。
●『・・・閃ハサのダバオと全然雰囲気違うな』
ふと、そんな事を思った。
宇宙世紀0105のダバオは、なんかピリピリした、きなくさい感じの雰囲気だった。
現代のダバオは、にぎやかかつのんびりとした時の流れを感じる。
そういえば、ハサウェイを乗せたタクシーのおやじが言ってたな。
『ここのマンハンターひどいでしょ』
ダバオに来るなら、マンハンターがいないうちに来たほうがよさそう。
出逢って1分、そこから2分の間に3人からプロポーズされた僕史上最大のモテ期終了。
僕は次なる目的地「河口付近の下町エリア」を目指してBROMPTONくんで走り出した。





























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