●定刻の6:10に到着した哈爾濱は、さすがに少し寒かった

今回の様な軽装でこれるギリギリの季節だったろう。
●哈爾浜(ハルビン)市はこんな位置にある

日本だと稚内とほぼ同緯度にあるこの街は、80年前に僕の祖父母が渡ってきて、父が生まれた街でもある。
祖父母が暮らした期間は10年程度。
その暮らしの最後で祖父はソ連に連れ去られ、
祖母は4歳の父を含む3人の子供を連れて命からがら脱出する事になるわけだが・・・
●この街に到着した祖父母は、まさか10年後にそんな運命が待っているとは絶対に思わなかったろう

現代に生きる僕は、他国の領土を侵略して自国の領土(あるいはそれに近いもの)を立ち上げる感覚が
全く想像できないし、『占領地』に降り立った時、自分がどんな感覚になるのかという事も想像つかない。
でも、ここに降り立ったじいちゃんは国から与えられた寒冷地での農作物品種改良の使命を帯びていて、
それは当時先端の研究であったろうし、誇りや強い意欲を持って来たんじゃないかと思う。
また、ばあちゃんもそんな旦那と一緒にやってきて、誇らしかったんじゃないだろうか。
『そういえば、オンドル式セントラルヒーティングの住宅のあったかさを述懐していたっけ・・・』
僕がまだ小さかった頃に哈爾浜の住まいを語っていたばあちゃんを思い出しながら、
キョロキョロとホームを見回す
祖父母の時代の『旅情』には及ばないかもだが、それでもこの旅は、けっこう『旅情』があると思うよ。
おや・・・?

あっ
!
自転車、折り畳まなくても持ち込む事が出来たのか・・・。
写真の様にペダル外してさえいれば、軟臥車の下段ベッドの下の空間に自転車、入るのかも。

駅の雰囲気にしばらく見とれていると、さっきまで寝台特急が停車していたホームに新幹線がやってきた。

在来線と新幹線と、同じホームを使うんだっけ。旅客需要やコストを勘案してこの方式をとっているんだろう。
日本ほど高密度で新幹線を走らせる意志が、今のところ無いんだろうな。
●駅の外に出てみると・・・

上海、大連とはちょっと違う雰囲気
この旅の中で初めてタクシーや物売りの人に声をかけられたが、笑顔で断って、BROPTONを展開。

物売りのおじさん:「お、にいちゃん、なんだそれ
!」
KOU:「ただの自転車だよ!」
物売りのおじさん:「へ~
!」
おっと、みんな珍しがって、余計に人が集まってきたぞ
この正面出入り口に来る前には駅構内で警戒に当たっていた武装警察にも呼び止められてチェックされたが、
中身がコンパクトな自転車だと判ると、彼らは笑顔になって、親切に出口を教えてくれた。
日本国内でもたまにあるが、やっぱりBROMPTONを持ち歩く旅は・・・なんか、いいな

しかし、気楽に楽しんでいる場合ではないかも知れない。
大連の泉で知り合った日本人・A氏の言葉がよみがえる。
「哈爾浜?よりによって、なぜこの時期に・・・
?」
この旧満州地区は日本に占領された歴史からいわゆる『反日感情』が中国国内でも高い地域である上、
9月18日の『満州事変発生日』※直後の今、『反日感情は中国全土の中でもMAXの筈
』という事だ。
(※・・・泉で知り合ったAさんからは『抗日戦争終戦記念日』と聞いた様な気がしたが、
改めて歴史を調べてみると、満州事変発生日だったので、僕の聞き間違いだったのだと思う)
うーむ
A氏は中国暮らし10年余で、この国の事を色々知っている事だろう。
現地に触れた事も無い人が好き勝って書くyahoo!コメントとかの情報とは、全く別次元の重みがある。
と、いうか、もし、ヤフコメに書かれている中国人の反日感情や所業がリアルだったなら、
最悪のタイミングで乗り込んでしまった僕は、無事にこの街から出られないかも知れない
●この哈爾浜を、どう、探訪するか?

ホテルのチェックインは12時以降で、また5時間以上ある。
「日本人はダメ」と断られる可能性もゼロではない(?)かも知れないが、
とりあえずそれまでの時間、どのあたりを走っているか・・・?
ちなみに、明日の14時までの哈爾浜での滞在期間中に確実にやりたいと思っていた事はただひとつ。
父の遠い記憶の中にある『大成街』という街をポタリングし、昔から残っていそうなものの写真を撮る事だ。
『大成街』は駅からもそう遠くない街の中央部にあり、これは全く問題ない。この後すぐに行けばいい。
その他の時間は、市内を適当に探訪ポタする程度でよいが、
せっかく哈爾浜まで来たので、731部隊の遺構くらいは探訪して行ってもいいかも知れない。
・・・とりあえず、おなかが減ったな。
駅近くのカフェででも、朝食をとりにいくか・・・
こうして、現代中国で反日感情MAXと思われる状態の哈爾浜市にキコキコ漕ぎ出していく・・・
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次回:その9 反日感情MAX時の哈爾濱 朝のポタ 篇

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