アバカンから5時間。
モスクワのシェレメチェヴォ国際空港ターミナルDに到着した僕は、
モスクワ市内に出かけて見聞を広める事に

もともとはモスクワ市街は殆ど興味が無くて、何も下調べして来ていなかったが、
『行き』のトランジット7時間をこの空港で過ごしたのが拷問に近かったので、出掛けてみる事に。
今回のトランジットの時間は約8時間、使える時間は6時間。
何も調べて来なかった為、荷物預かりカウンターからモスクワ市内までの移動方法等もろもろ、
日本語のサイトで調べるのに時間がかかり、荷物を預けたりしているうちに、
観光に使える時間は4時間を切っていた。
●アエロエクスプレス

空港~都市間特急アエロエクスプレスの駅は、ターミナルD直結。
駅まで徒歩10分少々で到着できる。
チケットは英語表示がある自販機で簡単に購入可能。クレジットカードが使えて便利
QRコードが印刷されているレシートで、列車に乗り込む前に自動改札で『ピッ』。
このレシートチケットは『回収されるので大事にとっておいて』と書いてある日本語サイトが多かったけど、
それはおそらく自動改札が出来る前の話で、現在、往復ともこのチケットが回収される事はない模様。

このアエロエクスプレスはモスクワ郊外にあるシェレメチェヴォ国際空港と市内にあるベラルースキー駅を結び、
その途中にある駅はすべて通過する。
本数は30分に1本くらいなのかなあ。
日本の新幹線や都市の在来線に比べると発車間隔は長く、結構待たされた。

座席は大昔の新幹線と同じ『非回転式』で、車両の前半分と後半分でそれぞれ反対側の方向を向いている。
乗客はそんなに多くはないね。このあたりは、日本の有料空港アクセス特急と同じかも。

このへんも日本の空港アクセス特急によく似ているけど、
広軌なだけあって、座席にトランク持って行っても余裕がある感じ。さすがに、広い。

列車が動き出した。
のろい
!
古き良き時代の電車旅って感じ。
電車の待ち時間+発車するまで約30分、片道35分×往復で70分と考えると、
モスクワ市内での行動可能時間は2時間ちょっとしかないと考えるべきか。

まずは郊外の緑の森を走り・・・

ところどころに見える町は、緑に包まれている感じ。
緑豊かな国だな・・・と感じる。
そんな緑の中に巨大なプラントがちょこちょこ見える様になり、都市部が近づいてきた感じ。

乗るまで知らなかったのだけど、途中駅はすべて通過の模様。
田舎のひなびた駅をどんどん通過して、都市部の駅も通過していく。

だいぶ都会になってきた。
電車はとにかくノロいのだけど、30分以上ノンストップで走っている。
この時点で、僕は自分が降りる駅がモスクワのどのあたりにあるのかというような位置関係も
はっきり掴めていないので、一体、どこまで連れて行かれるのか・・・という様な不安を感じていた。

あっ、到着した
!
お客さんが全員降りて行く。やっぱり、終点までノンストップという事が判った。
しかし、ほんと東洋人は見かけないなあ…ロシアは、日本人、中国人、韓国人からは人気が無いみたい。
シェレメチェヴォ空港で見かけた東洋人は、みんな西への乗り継ぎ客っぽいね。
ヨーロッパへのトランジット客は手間かけてロシア観光ビザなんか取ってきてないだろうから、
空港以外では東洋人をあまり見かけない・・・という道理かしら。
●ベラルースキー駅

アエロエクスプレス内のフリーWI-FIを使って一生懸命検索したところによると、
シェレメチェヴォからのアエロエクスプレス到着駅は『ベラルーシ駅』という事。
ただ、この駅の正式名称は『ベラルースキー駅』らしい。
日本語的な発音が『ベラルーシ駅』でロシア語的な発音が『ベラルースキー駅』なのかしら?
僕には判らない。
僕には判らない。
ロシアの駅は、その駅に到着する列車の行き先の都市の名前で呼ばれるんだとか。
例えば、シベリア鉄道の駅はロシアの中にたくさんあるけど、基本、モスクワ行きの列車が発車するので、
あちこちの町に『モスクワ駅』がある、みたいな。
あるいは、モスクワ市内にあるこの駅(ベラルースキー駅)は、ベラルーシ行きの列車が出るので
『ベラルーシ駅』と呼ばれているという。
『慣れればものすごく便利』みたいに書いてあるガイドをいくつか見たけど、僕にはイマイチ理解出来ない。
それに、この駅はベラルーシ行きの列車もあれば、ミンスク行きの列車、果てはおパリ等にもゆく列車もある様だが、
ガイドには『ベラルーシ駅』と書いてあり、矛盾が生じるような・・・。
それに、アバカンの駅は『アバカン駅』だったしなあ。よく判らない。

駅舎のこの面は、一見、街の方を向いている面と思うだろうけど、一枚前のプラットホーム方向を向いた面。
遠く東欧・西欧諸国から旅をしてきて、汽車を降りた旅人を迎える為の『モスクワの顔』というコンセプトかしら。

第二次世界大戦の出征の様子・・・だったか、帰還の様子だったか・・・。
旧ソ連はドイツとの戦闘だけで2000万人の犠牲者(太平洋戦争における日本の犠牲者のおよそ8倍)を
出したと言うから、欧州での戦闘は我々の想像を絶するものだったのかも知れない。

ベラルーシ駅の外に出た。
10分ほど散策してみよう

まあ、フツーの西洋的な街だなあ・・・という感じでしょうか。
相変わらずの見慣れたブランドの少なさと、見慣れないブランドの多さ、
それに読めないキリル文字が『異国感』を強調する様な気はするけど。
アバカンと違って案内板に小さく英語表記があったおかげで、地下鉄駅はすぐに見つける事が出来た。

おお・・・
これがロシアの地下鉄の入り口か。
かなり大時代的で、重厚感がある。
早速入ってみたら、実はここは出口。すぐ近くに似たような入口があり、そちらから入ってみた。

入口から入ってすぐの自動券売機でチケットを購入。
券売機は英語表示に切り替えられるので、僕らでも簡単に買える。
料金は1回の乗車あたり50ルーブル(この時点で130円くらい)。
チケットはプラスチックに見えるかもだが、厚紙製。

東京駅丸の内口みたいなドーム天井の空間手前に自動改札があり、
端末に接触させるとピッと読み取って入場できる。
チケットはこれで用済み。僕は記念に持ち帰ってきたけど、市民は当然回収箱に捨てている模様。

モスクワの地下鉄を検索すると、『深い』とか『エスカレーターが異常に速い』とかいう記述を散見するけど、
個人的な感覚としては、『別に普通』という感じ。
下りエスカレーターも確かに長くて『クラッ』とする感じはあるが、まあ、日本の地下鉄でも、
地下3階レベルにある地下鉄ホームに地上階から一直線でエスカレーターつないだら、
大体、これ以上の長さになりそう。
千代田線新御茶ノ水駅や、上野駅東北新幹線のエスカレーターの方が心臓に悪いような気がする。
けれど・・・

ホームに降り立った時は『おお・・・
』と思わされた。
すげ~、大理石の彫刻で出来た駅だ。
天井にはモザイク画まで埋め込まれている。
西洋的な歴史的建築物の地下鉄駅版といったところだろうか。
今まで僕が訪れた場所の中で、一番、『非・日常感』を感じるスペースだったかも知れない。
そして、その『非・日常感』を余計に演出してくれるのが・・・

英語表記が無いこと
やばいな、これ。
そして、僕は異国の地下迷宮に迷い込むのだった。
(つづく)
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