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ブロンプトンでGO!
道北旅ポタ 2025夏
「13_港町・稚内の夜はふけゆく(*v.v)。。」【中】篇













?「・・・何のようだ!?」
稚内の店のイメージ

飲食店に入ってきた客に対して「何の用だ?」はないだろう。

ネタとして、客に対して「何のようだ!?」と言う店主の描写をした事はあったけど、本当に言われたのは初めてだ。



見るからに気難しそうなこのじいさんが大将らしい。
店をすばやく見回すと「20時以降は入店お断り」と書いてある。
今、18:50だ。



KOU「え・・・と、まだ、営業時間大丈夫ですよね?」

じいさん「あ”? 今日は19時からは入れねえつもりでいたんだ」

(KOU『・・・それでもまだ10分あるが。。。』)

じいさん「何か言ったか?」

KOU「いや、何も・・・」



あきらかに僕を追い出したがっているじいさん相手に苦労していると、奥から年配の女性が出てきた。




ばあさん「ちょっとあんた、何勝手に追い出そうとしてるんだい。まだこんな早い時間じゃないか」

じいさん「いや、今日はもうお終ぇだ」

ばあさん「バカ言ってんじゃないよ」





ばあさんはじいさんに言ってから僕のほうを向いた。




ばあさん「ごめんね。じいさんの言う事は気にしなくていいから、ゆっくりしてって」


KOU「え?しかし、大将がダメだと・・・」

ばあさん「ああ、この人は大将でも店主でも何でもないから。店主はワタシ

KOU「はい???」




ポカンとする僕の前で憮然とした表情のじいさん。

ばあさんは気にも留めず、続ける。




ばあさん「仕込みも料理も、やってるのはぜーんぶワタシ。じいさんは酒のみながらおしゃべりしたり、たまに手伝ってるだけ」





じいさんはぶすっとした顔だが、反論しない。

どうやら本当らしい。







●・・・食事にありつけそうだ
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とても年季の入った「お品書き」を手に取って開く。

じいさん「おい・・・うちはホント時間かかるぞ(ボソッ)」



・・・この店のスタイルなら、まあ、そうだろう。








●さて、何があるかな?
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手書きのメニュー。既にこれだけで味わい深い(*v.v)。。

『もう、こういう味わい深さも殆ど出逢う事はなくなったな・・・』

その日のお勧めなどをオシャレに手書きしたものは出てくるけど、何年・何十年と使い倒されている無骨な味わいは、本当に久しぶり。







●実は丁寧に「説明書き」があって、想像つきやすい
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書いたのはじいさんか、女将さんか。それを想像するだけでも楽しい。


そして稚内の名物として知られる「蛸しゃぶ」

なんと、お品書きによるとこの店が「元祖」という。これはメインで頂くことにしよう♪







●営業開始は昭和43(1968)年
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これはすごいな。
既に50歳を過ぎた僕が生まれるよりも結構前だ。

「全部手作り」か。

この冊子にしてもそうだし、店の造りもそんな感じ。
そういう時代からの「味」が、確かにある。








●じいさんが無言でウーロンハイと枝豆を出してきた
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「おらよ」のひと言もない。
まあ、無言で持ってきてもらうほうがこのじいさんっぽくていい。






●では、港町・稚内の夜に乾杯(*v.v)。。
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留萌から200km駆け抜けてきた足に、カラダに染みわたれ!

ゴキュゴキュゴキュゴキュ…><;

アヒィ、美味い!!!









●それにしても、なんとまあ味のある店だこと
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「なんちゃらレトロ」とかの模倣ではない、愛すべき本物の古さ。













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天気予報によると、明日も北海道らしからぬ暑さとの事で、特にオホーツク側は大変そう。
紋別の予想最高気温は37度。

オホーツクがこの気温になってしまっている地球とか、その気温に驚かなくなってしまっている自分とか、「色々やばいなあ」と思ったりしながら、ウーハイを頂く(*v.v)。。

既に名古屋で16年暮らしている事もあって、蒸し暑さにはだいぶ鈍くなってしまった。
実際、今日も快適に走れたし。







・・・とりあえず頼んだのは「烏賊刺し」だけだが、なるほど、なかなか出てこないな。









●店の中を見てまわる
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おお、「旅の寄せ書き」だ。
稚内で半世紀以上営業しているだけあり、山の様な寄せ書きがある。
テキトーにとったこれは平成22年から・・・20010年9月18日までのもの。

つまり、ちょうど15年前から1万7985年後の「旅人のひと言」が描かれているらしい。



「どんな事が書かれているのかな?」



・・・開いてみようと思ったところで最初の一品が出てきた。







●烏賊刺し
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『あ、加熱した刺身か』

ちょっと意表をつかれた。
デコボコしてるのは「松かさ切り」という技法だね。
見た目が美しくなるのと加熱効率が高まるが、当然、手間はかかる。







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『なかなか手間がかかっちょる』


お口に運び、ゆっくりかみしめる・・・(*v.v)。。



『シャリッ・・・』


半解凍状態。
もうちょっと溶けてから出してもらったほうがいい様な気もするが、もちもちしていてなかなか美味しい(*v.v)。。









●記帳をめくりながら、晩酌をのんびり愉しむ
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素敵だ。
このアナログ感。
ここには旅情があふれている。









●・・・いい、旅の夜じゃないか(*v.v)。。
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2杯目を頂く(*v.v)。。














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ラストオーダーの8時まで30分あるけど、僕を含め3組の料理を女将さん1人でさばくのはかなり大変。頼めるのは1品だろう。だったら、それはもう決まっている。



KOU「たこしゃぶください!」

女将さん「それが、入荷の都合で今日は品切れで!」

KOU「えっ、そんなァ!」




大ショック!

何か別のものを頼まなければ・・・!








●ん?これは・・・??
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大きなホタテ貝をナベ替わりにして、いくつかの具材を味噌で煮込んでいるみたい。




KOU「・・・それ、よさげですね

隣席のおっちゃん「ああ、いいだろ?おっと、これはやれないぜ。ようやく出てきたメシだからな



女将さんに「ホタテナベ」の料理の事を訊いてみる。

女将さん「これはうちの自慢料理<磯辺焼き>よ 50年前から作ってるの。そのサイズのホタテ貝も、今はもう無いでしょう?」

なら、注文はもう決まった。



KOU「磯辺焼き、ください」









●「KOU・心を洗う旅のテーマ曲(*v.v)。。その2」(猫叉劇団「Afterimage d'automne」)













●「磯辺焼き」が出てくるまで、店の中を色々眺める
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へえ・・・

句会会場として、結構長い間使っていた痕跡がある・・・近年の作品はなさそうだ。

また、小さな絵がかけられていた。
こぎれいで明るい雰囲気の店と、3~40代頃の笑顔の割烹着の女性。
4~50年ほど前の女将さんを描いたものかな










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●なぜか、昭和天皇の署名と玉璽が押された文書も
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これ、終戦詔書じゃないか

勿論レプリカだろうが、こういうお店にこれを飾るというのは、何かそれなりの理由があるのだろう。











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●出来上がった!
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いただきます!












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文句なしに美味い
















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稚内の海の幸をつまみながら、ウーハイを頂く(*v.v)。。・・・











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染みる。

本当に。




「こういう所にミニベロ仲間と旅しに来てみたいなあ」などと、何となく思う。
まあ、一人旅の良さも多分にあるけれどね。










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立派なホタテ貝。
何年くらい使っているのだろう。



そして、店は閉店時間となった。



女将さん「ホント、なかなか食事出せなくてごめんなさい

KOU「めっちゃくちゃ美味しかったし、明日の晩も<たこしゃぶ>食べに来ますから!」







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いい店だ!

なるほど、ホテルの冊子に「時間がある方におススメ!」とあったのも納得。






とはいえ、200km走った後で「枝豆」「イカ刺し」「磯辺焼き」「ウーハイ×2」ではさすがに物足りない。





「もう1軒、店を探してみるか・・・」




(つづく)


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